2012年1月19日
色は匂えど 姓名短歌 ◇ま◇ 松下幸之助(1894~1989) 実業家
松柏の 緑の下に幸満ちて
発明之王に 天助清しも![]()
松下電機の創始者であり、経営の神様である氏の業績は、わずかな紙数で語り切れるものではありません。
大正7年(1918)、松下電機製作所が創業されてから実に90年、世界の松下となった氏の思想や行動の原点は何かと思うとき、わたしはすずやかな感動に打たれます。
それは「素直な心」と彼が常に持たれた信条であります。
「素直な心」といいますと、簡単じゃないか、誰にでも分かっていることだと思いがちでありますが、これはなかなかむずかしいことではないでしょうか。彼のような大物で、周囲に諸々の人間を動かすとき、幼稚園や小学生の教訓のような信条を持ち出すなんてとわらう人がいましたが、それはまちがって居ります。
仕事にも広く社会を見るまなこにも、すべてに要求されるのが「素直な心」なのだとわたしは思いました。
かくて澄み切った精神に浮かびあがったパワーで産業人の使命として世の中の貧乏を克服すべく一途励んだことでした。すべての物質を無尽蔵に生産することである、物の値段を安くするべきであると長期にわたって偉大な構想を実現し続けました。
幸之助の社会福祉施設への貢献は数えきれません。昭和56年には勲一等旭日大綬章を、62年には民間人としては最高の勲一等旭日桐花大綬、さらに海外からの受章も多いときいております。また63年“花と緑の博覧会”に50億円、11月自社株(1千万株)、その時点で335億円を国際科学技術財団に寄附しています。
松下幸之助個人が70億円、松下グループが120億円を基金とした(財)松下政経塾は、人の知るところです。
PHP(繁栄によって平和を)。
氏の心は永遠に世界の人類の渇仰するところでありましょう。(辻歌子)
「姓名短歌」とは→こちらをご覧ください
《辻歌子さんのプロフィル》元 公立学校教員、親子問題ライター。「姓名短歌」主宰、日本教育書道連盟教育部師範。主な著書―しんどい話やで(風発行所)息子をペースに嵌める法(学陽書房)天の師(関西書院)子供の字を上手にする本(学陽書房)どこまでいっても親子です(学陽書房)詩日和(日本文学館)共著
(2012年1月19日 12:16)
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