2011年12月21日
文化サロン「京都検定1級合格記者の取材裏話」を開催しました
産経本紙の連載「新・都名所図絵 京都検定1級合格記者版」を執筆してきた園田和洋記者を講師に招いての、ウェーブ産経の文化サロン「京都検定1級合格記者の取材裏話」が11月21日、大阪市浪速区の産経新聞大阪本社で開かれました。園田記者は訪れた寺の四季折々の魅力、取材での思いやこだわりなどを語り、参加した約30人の会員のみなさんも熱心に耳を傾けました。
「新・都名所図絵…」は平成21年5月24日に序編、本編は同6月2日から23年8月20日まで2年余りの間、計89回にわたり掲載されました。京都市内の寺社の庭や舞妓の花簪(かんざし)、恒例行事など、季節の“表情”を見せるものを主に取り上げ、京の風情を伝えています。講座では資料や映像の写真を見ながら、その魅力を紹介してくれました。
《寺社の四季》
◎正伝寺(北区西賀茂)=小堀遠州作と伝わる庭が有名。岩を使わず白砂とサツキの刈り込みのみで構成されています。「比叡山を借景としている所が魅力だが天候にも左右される。写真では広く見えるが、意外に狭い庭。私自身は正月に正伝寺へ行くのが恒例となっている」そうです。冬の雪、春のサクラ、そしてツツジの開花期となるほど変化に富んだ庭です。
◎詩仙堂(左京区一乗寺)=禅寺ですが、元は小堀遠州と並び称される石川丈山が造った隠居所。「大雪の日は一番最初に行こうと決めていた寺。朝6時ごろは降っておらず寝直したが、8時ごろ雰囲気で雪に気付きタクシーで駆けつけた」「紅葉の名所で、その後に柿の実が残る雰囲気も良い。サツキも美しく、紙面では、角川映画の『天と地と』のキャッチコピーのパロディで『赤と白のエクスタシー』と題して、サツキと雪の写真を合わせて掲載した」とか。
◎源光庵(北区鷹峯)=「本堂の窓は丸が『悟りの窓』、四角が『迷いの窓』という。ここからのぞく庭の景色は趣があり、紅葉と雪では、全く違う写真になる。同じ寺でも季節で味わいが変わるのが、京の寺のすごさ」だそうです。
このほかにも、▽瑞光寺(伏見区深草)や六角堂(中京区)の1本桜▽大田神社(北区上賀茂)の国天然記念物の自生カキツバタ▽光明院(東山区本町、東福寺塔頭)の名庭園▽拾翠亭(上京区、京都御苑内)の紅葉-などの写真を見ながら特徴を紹介。「光明院などもそうだが、有名寺院の隣ぐらいに隠れた名所がある」「なるべく自分の身近なお寺を出したいこともあり、段々と渋い選択になってきた」などと内実を語ってくれました。
《舞妓の花簪、祇園祭などetc》
寺院が“渋い”ので紙面を華やかに、と選んだのが舞妓さんだそうです。花簪は月によって挿す種類が決められており、▽1月=松竹梅▽2月=梅▽3月=菜の花▽4月=桜-などと続きます。資料には簪を挿した、可憐な舞妓さんの写真が並びますが「この中で市和佳さんは5年余り舞妓をしており、芸妓になる直前で大変色っぽい。年頃になり色気が出てくると、舞妓の衣装が似合わなくなる」そうです。
祇園祭の写真は、7月10日の鉾建てから始まり、山建て(13日)、宵々々山(14日)、宵々山(15日)、宵山(16日)の各行事と続きます。17日の山鉾巡行では、長刀鉾や船鉾などを“激写”。「巡行は自宅近くの新町通りで撮影したが、通りも狭いので迫力ある写真が撮れる」といいます。
このほか、葵祭(5月)▽五山の送り火(大文字焼き、8月)▽花街総見(12月)-などの写真も。会場には、祇園をどりでのサイン入り手ぬぐいや扇子、団扇、図録など、取材を通じて入手した品々も並び、目を引いていました。
(2011年12月21日 09:41)
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