産経新聞ファンクラブ「ウェーブ産経」大阪事務局

「藤田美術館と太閤園淀川邸で和食ランチ」を開催しました

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 明治時代の実業家で男爵、藤田傳三郎(でんざぶろう)のコレクションを鑑賞し、料亭でランチを味わう―。そんな優雅なイベント「藤田美術館と太閤園淀川邸で和食ランチ」(ウェーブ産経主催)が11月16日、大阪市都島区の藤田美術館と太閤園で開催されました。

 同美術館は、傳三郎らが収集した東洋古美術品を中心に保存しています。春と秋に公開され、秋季展「コレクター藤田傳三郎の審美眼」が、9月10日から12月11日まで開かれていました。イベントに参加した約40人の会員は、まず隣接する太閤園の淀川邸に集まりました。

 旧藤田男爵邸である淀川邸は現在、料亭として使われており、平成20年には、サミット財務大臣会合で晩餐(ばんさん)会の会場にも使われました。結婚式場としても人気があり、この日も玄関の外で記念撮影をする新郎新婦の姿が見られました。

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 今回、昼食の会場となった羽衣の間は、かつて客間として使われていた書院造りの広間。床の間の格天井(ごうてんじょう)は神社仏閣の様式を個人宅に用いた珍しいものだそうです。窓の外に広がる庭園を眺めながら特別和食「季節の松花堂弁当」をいただき、優雅なひとときを過ごすことができました。

 ぜいたくな気分に浸っていると、時間がたつのも忘れてしまいそうでしたが、続いて、藤田美術館へ。

 現在、展示室として利用されている同美術館は、かつて美術品を収めていた蔵でした。昭和20年の空襲で藤田家本邸は焼失してしまいましたが、幸いにも、この蔵は焼失を免れたそうです。

 今回、見学した秋季展では、三蔵法師の一生を仕立てた鎌倉時代の絵巻で国宝、玄奘三蔵絵(げんじょうさんぞうえ)の第7巻をはじめ、重要文化財13点を含む、約40点が展示されていました。

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 同美術館の学芸員が解説してくれた交趾大亀香合(こうちおおがめこうごう)は、中国・明時代の陶器。黄色い亀の形をした香を運ぶための入れ物で、明治45年に傳三郎が亡くなる10日前に落札した最後の買い物でした。

 当時、9万円という落札価格に参加者からは驚きの声があがりました。それもそのはず。現在の価格では、5千倍とも1万倍とも推定されるため、4億5千万円から9億円ということになるのですから!

 交趾大亀香合は現在、3点しか確認されていないそうで、非常に貴重なものです。傳三郎が病床から指示し、非常に高い値段で落札したことから有名になり、同美術館を象徴する収蔵品になりました。

 ただ、病床に届いたときには、すでに傳三郎は昏睡(こんすい)状態で、枕元に置いたまま亡くなったと伝わっています。その話に尾ひれがついて、落札の知らせに「それはよかった、わっはっは」と大きな声で笑ったまま昏睡状態になったと、ふくらんだという説明には、思わず参加者からも笑いがもれました。

 ほかにも珍しい茶道具や仏教美術が展示されており、参加者は熱心に見入っていました。

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