2011年11月16日
「大阪倶楽部でフラメンコ&ランチ」を開催しました
大阪で最も古い社交クラブで、歴史的な建造物でもある「大阪倶楽部」でフラメンコを楽しむ―。そんなすてきなイベントが開催されました。
ウェーブ産経主催の文化サロン「大阪倶楽部でフラメンコ&ランチ」が10月29日、大阪市中央区の大阪倶楽部・大ホールで開かれ、約100人の会員が参加しました。
同所では、9月にも文化サロンで見学が行われたばかりですが、あらためて成り立ちを振り返ってみましょう。
大阪倶楽部は紳士の社交場として大正元(1912)年に設立。来年、創立100周年を迎えます。大卒会社員の初任給が20円といわれた時代に9万5千円をかけて英国風の建物が完成しました。
ただし、大正11(1922)年、出火により焼失したため、現在の建物は大正13(1924)年に完成した2代目です。
外壁は瀬戸産の素焼きタイルが使われ、トーテムポール風の石柱や、イスラム建築風のアーチなど、南欧風の様式に東洋風の手法が取り入れられた外観に、まず目を奪われます。この外観は、ほとんど変わっていないそうです。
玄関ホールに入ると、口から水がこぼれる鬼の面が出迎えてくれます。壁面は国会議事堂と同じ千歳石が使われ、市松模様の大理石の床を歩くだけでも豪華な気分になれます。
会員は、会場となった4階の大ホールから順番に館内を見学。普段はメンバー専用の撞球(ビリヤード)場や談話室、食堂などをまわり、紳士の社交場の空気を味わいました。
ランチは、天井の高い大ホールでパンプキンスープ、タイのムニエルとエビのソテーなどをおいしくいただきました。そして、皆さんが楽しみにしていたフラメンコの始まりです。
まずフラメンコギターのデュオ、池川兄弟が登場。兄のトシは6歳から、弟のヒロは5歳からフラメンコギターを始め、平成14年に結成した兄弟デュオで、「リベルタンゴ」「スペイン」などを次々に演奏。情熱的なギターの響きに皆さん、うっとりと耳を傾けました。
ところで、フラメンコギターって、普通のギターと、どこが違うの? そんな疑問にも池川兄弟が答えてくれました。
「パッと見はクラシックギターと変わらないが、ギターの表面に透明な板を張っている」「ギターを弾きながら、このゴルベという板をたたく」などと実際にギターを掲げてみせたり、たたいてみせたり。わかりやすく実演してくれました。また、フラメンコギターを横から見ると、クラシックギターに比べて、厚さが薄いそうです。
「オーレ!」というかけ声もいっしょに練習。さらに、フラメンコ独特の12拍子というリズムも説明。「手拍子も立派な楽器です」と、手のひらと手のひらを合わせて低い音を出すたたき方や、手のひらを指先でたたいて高い音を出すたたき方を教わりました。
休憩をはさんで、第2部は「夕焼け小焼け」「ドレミのうた」「ドナドナ」「森のくまさん」などのメドレーから始まりました。おなじみの童謡もフラメンコギターの演奏で聴くと、趣が変わります。日本をテーマにしたオリジナル曲「桜風」などを披露した後、いよいよフラメンコダンサー、東仲マヤさんが登場しました。
幼少時代からフラメンコ舞踊を始めた東仲さんは、本場のスペインへ何度も渡っている実力派です。激しく足を踏みならし、情熱的に体をくねらせる踊りは、間近で見ると、迫力たっぷり。前の席のお客さんは圧倒されたのではないでしょうか。盛大な拍手が送られました。
東仲さんが足を上げて見せてくれた靴の裏に無数のくぎが打たれていることにも、一同、びっくり。この靴で木の板を踏みならすことによって、あの激しい音が鳴るそうです。
池川兄弟は、日本のフラメンコアーティスト14組が参加した東日本大震災のチャリティーCD「Oración~祈り~」をプロデュース。このCDの中からスペイン語で「夜明け」を意味する「アマネセール」という曲も披露。「明けない夜はないという思いを込めて作りました」と訴えました。
最後は「エスパニア・カーニ」「ハバネラ」など、情熱的なスペインの名曲メドレーでしめくくり、ライブは大盛り上がりで終わりました。
チャリティーCDの売り上げの一部は、被災地へ義援金として送られ、この日も会場で販売。募金箱も設置されました。
(2011年11月16日 16:12)
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