産経新聞ファンクラブ「ウェーブ産経」大阪事務局

「いずみホール たのしっくクラシック♪」リスト2011 ~時代を拓くピアノ ゲキチさんの選んだ椅子

 ピアノの魔術師とも言われた19世紀の作曲家フランツ・リスト。

そのリストの生誕200年を記念して、いずみホールでは7人のピアニストが出演するシリーズを開催しています。

 9月28日のシリーズ第1回目に登場したのはケマル・ゲキチさん、リストのスペシャリストです。ゲキチさんは今回のプログラムを考えるにあたって、他のピアニストが弾かない曲や日本では紹介されていない美しい曲など、バラエティに富んだものを選んだといいます。

 コンサートでは、ベルベットのガウンをひるがえし颯爽とステージに登場したゲキチさん。漆黒のガウンの下からチラリとのぞく赤いベストがなんともおしゃれでした。

 この日、ゲキチさんが使ったピアノ椅子はイタリア製で、黒い座面に入った赤いラインが遠目にもピリッと際立つデザイン。カラーコーディネイトしたのかと思うほど素敵な舞台姿でしたが、もちろん偶然。ゲキチさんがその椅子を選んだ理由は、見た目ではなくあくまでもその座り心地にありました。理想の音を生み出すための環境を追求した結果だったのです。ちなみにこの椅子は某ホールからお借りたもの。*この経緯はいずみホールのブログに掲載しています。

 終演後のサイン会には100名あまりのお客様が列を作られました。ゲキチさんは立ったままサインをするのですが、それはお客様が写真を撮りやすいようにとの配慮からのようでした。大人にも子どもにも同じように接し、一人ひとりの目を見て言葉をかけるゲキチさん。そこからは、人にも音楽にも細やかに心を配る人柄が垣間見られたように思います。

 このシリーズはいよいよ佳境に入り、次回は11月20日「vol.5 ヴァレリー・アファナシエフ」を予定しています。

(いずみホール 石田富美子)

《石田富美子さんのプロフィル》
事業局営業部副長。平成元年の開設準備当時から現在まで、いずみホールを見守ってきた。小鼓をたしなむ“キャリアウーマン”。いずみホールホームページは
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