産経新聞ファンクラブ「ウェーブ産経」大阪事務局

「河内・和泉・船場の大阪郷土料理対決!」を開催しました

e20110810-01.jpg

 大阪各地に伝わってきた郷土料理を食べ比べてみるウェーブ産経の文化サロン「河内・和泉・船場の大阪郷土料理対決!」が8月10日、大阪市天王寺区の一心寺研修会館で開かれました。「なにわ伝統野菜をゆかりの地で食べて見て学ぶ」シリーズの第15弾。毛馬胡瓜(きゅうり)、泉州水茄子(なす)など伝統野菜を使った“懐かしい”料理が次々と登場し、会員の人たちも大阪ならではの味を楽しみました。

《各地域の特色は》

 まず「浪速魚菜の会」代表の笹井良隆さんが、地域ごとの産物、あるいは料理の特徴などを解説してくれました。

▽北摂=山間部が多く高山ゴボウ、高槻寒天、服部越瓜(しろうり)などが有名。種から育てるユズは、接ぎ木のものに比べ香りで勝る。

▽北河内=水田中心で湿地も多く、河内レンコンは有名。河内そうめんも昔から知られている。

▽南河内=石川流域が農業の中心。モモやブドウなどの果樹産地でもある。

▽泉州=水茄子、玉ネギなどの産地で、海産物をうまく組み合わせた料理も多く作られてきた。

▽大阪市内=商家の町で代表が船場。意外とふだんの食べ物は質素だが、行事が多く、会合の席などで魚を使った料理をよく食べ、発展させてきた。

《料理は計15種》

 お待ちかねの料理です。郷土料理が中心ですが、オリジナルの品も加わり、計15種もの多彩なラインナップです。

e20110810-02.jpg

●先付(三種盛り)=▽ハモ皮と毛馬胡瓜のザクザク(大阪市内)▽じゃこごうこ(泉州)▽しんかい(北河内)

 「じゃこごうこ」は水茄子の古漬けや海老ジャコなどを煮たもの。「しんかい」は茄子、カボチャ、三度豆をゆでて、白ごまと味噌、砂糖で和えたもの。お盆のお供え料理。

e20110810-03.jpg

●割鮮=タコと胡瓜のミョウガ酢味噌▽アジの浅葱(あさつき)まぶし

e20110810-04.jpg

●椀物=新玉ネギとアサリの煮物(泉州)▽船場汁(大阪市内)

 「船場汁」は、昆布の出汁に塩サバとダイコンを入れて煮たもの。

e20110810-05.jpg

●煮物=冬瓜(とうがん)のくず煮あんかけ▽ズイキと海老のたいたん(泉州)▽茄子の山椒しょうゆ和え

e20110810-06.jpg

●御飯=生節の押し寿司(北河内)▽野菜巻き寿司(北摂)▽タコ飯

e20110810-07.jpg

●デザート=あかねこ餅(南河内)▽しがらき

 「あかねこ餅」は、餅をついて置いておくと、だらーっとした状態になり、これを「ねこ」と呼んだことからついた名前で、きな粉をまぶした餅。「しがらき」は餅米とうるち米をゆがき、きな粉と青のりをまぶしている。

e20110810-08.jpg

《“対決”の結果は…》

 郷土料理の“対決”と銘打ってはいましたが、いずれも派手さは少ないものの滋味は豊か。初の料理も多かったのですが、どことなく郷愁を誘う味わいで、なかなか甲乙をつけることはできませんでした。

 最後に笹井さんが「郷土料理を掘り起こすことで、新たな家庭料理づくりにもつなげてもらえれば」とあいさつ。参加者には、ごま販売の「和田萬商店」(大阪市北区)から、土産用に珍しい「金ごま」のプレゼントもありました。

杜の囁きキャンペーンのバナー