2011年6月16日
文化サロン「祇園祭の楽しみ方」
京都3大祭りの1つで、ユネスコが無形文化遺産に登録した「祇園祭」の由来や見どころを紹介する、ウェーブ産経の文化サロン「祇園祭の楽しみ方」が6月8日、大阪市北区の産経新聞梅田オフィスで開かれました。「古都文化の魅力」シリーズで、講師は京都総局でも勤務した本紙記者の山上直子さん。会員約30人が参加し、祭りに関わるディープな話題に聞き入りました。
《由来と歴史》
まず知っておきたいのが祇園祭は「疫病退散を願う祭り」であること。どうりで意外に静かな祭りです。平安時代の貞観11(869)年に疫病が流行し、現在の二条城近くにあった神泉苑に当時の日本の国の数と同じといわれている66本の矛(ほこ)を立てて祈ったのが始まりとか。
「平安中期からは毎年行われ、山鉾(やまぼこ)の形態になったのは室町時代の南北朝の頃」「開かれなかったのは応仁の乱の頃で30年近く中断。第2次大戦でも中断したほか、江戸時代の大火でも焼けた鉾が多かった」そうです。
《スケジュールと見どころ》
7月1日から1カ月間にわたる長い祭りです。京都時代の山上さんが鉾町の人に「今年の見どころは」と聞くと「昨年と同じことをやってるからええんや」とつれない返事。しかし「女性が乗れる鉾が増えるなど実は新しいことも順次取り入れているのが京都らしいところ」だそうです。
▽1日=長刀鉾稚児のお千度▽2日=くじ取り式(京都市役所議場で。巡行時の山鉾の順番を決める)▽10日=鉾建て▽14~16日=宵々々山~宵山▽17日=山鉾巡行▽17日夕=神幸祭(御輿渡御)▽24日=花傘巡行、還幸祭(御輿渡御)▽31日=夏越祭
巡行の見どころは四条河原町など交差点での、鉾の「辻回し」で「2回で回れば上手、3回は普通、4回かかると下手かも」。上手と評されているのは「奥まった地区から出てくるため、回す回数が多くなる鶏鉾ではないか」とのこと。
四条通り、河原町通り、御池通りと左回りで進みますが「くじ改めなど、見どころとされる所は人でいっぱい。むしろ最後に通る新町通りは見物客が少ない上に、道幅が狭くて古い町家も多く、昔ながらの巡行の雰囲気も味わえておすすめ」だそうです。
《トリビアは…》
▽長刀鉾の稚児も、最近は少子化で決めるのに苦労する▽八坂神社の神紋が「木瓜(モッコウ)」であるため、連想するキュウリは食べない▽「ちまき」は厄除けのお守りだが、近年では食べられるものも売っている-などがあるそうです。
(2011年6月16日 15:46)
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